「求人を出しても応募が来ない」「ベテランの方に仕事が集中している」といったお声を多くお聞きします。すでにさまざまな手を打たれている方も多いと思いますが、AIを使うことで、これまでの取組をより効率的に進められる可能性があります。
今回は、書籍『令和版 採用戦略』の内容をもとに、「採る」と「今いる人材で回す」の両面から、AIを活用した対策をご紹介します。
なぜ今、AIなのか
文章の作成や情報の整理といった定型的な業務の多くはAIに任せられるとされ、書籍では求人原稿の作成時間が半分になった例も紹介されています。一方で、生成AIの利用経験がある人はまだ全体の26.7%(総務省「情報通信白書」2025年版)にとどまっており、早めに取り入れることで他社に先駆けられる分野だといえそうです。
採用の工夫 ― AIで「見つけてもらう」
(1)ホームページ・SNS
求職者の多くは応募前に会社のホームページを確認します。内容が更新されていないと応募をためらう原因になることもあるため、こまめな更新が大切です。特に若い世代にとっては、SNSで見る普段の職場の様子が応募のきっかけになることも多いそうです。
採用ページには「企業理念」「仕事内容」「社員の声」「働く環境」を載せるとよいとされています。写真や動画の出来栄えにこだわる必要はなく、スマホで撮った普段の様子のほうが反応を得やすいこともあります。AIを使えば、文章の手直しや投稿文の作成にかかる手間を減らし、発信を続けやすくなります。
(2)求人原稿
AIを使って求人原稿を見直し、広告費を変えずに応募数が約3倍になった例も紹介されています。具体的には、AIにキャッチコピーを複数パターン作らせ、求人媒体で反応を比較し、応募が多かったパターンの特徴をAIに伝えて次の案を改善させる、というサイクルを繰り返したそうです。地道な作業ですが、AIがあれば短時間で多くのパターンを試すことができます。
(3)リファラル採用・インターン
従業員の方が知人を紹介する「リファラル採用」は、入社後のミスマッチが起きにくい方法です。気軽に送れる紹介メッセージや、スマホで見やすい募集案内をAIで用意しておくと、従業員の方が紹介しやすくなります。インターン向けの会社紹介資料づくりにもAIが役立ちます。
今いる人材での工夫 ― AIで「見える化」
(1)マニュアル化
「あの人しか分からない仕事」も、手順を口頭で話してスマホの音声入力で文字にし、AIで整理すれば、一から書くよりも少ない負担でマニュアルにできます。業務の「標準化」はAIの得意分野とされており、引継ぎや新人教育の場面でも役立ちます。
(2)判断基準の共有
社長の方針や日頃の考えを話して記録し、AIで整理すれば、判断基準として従業員の方と共有できます。たとえば「こういうクレームにはこう対応する」「この金額以上の判断は必ず相談」といった暗黙のルールを文書化しておけば、社長の判断基準が共通認識になり、現場でも社長の考えに沿った判断ができるようになります。結果として、社長は本来注力したい経営の仕事に時間を使えます。
なお、AIに入力してよい情報を社内で決めておくと安心です。
まとめ
AIは、採用の場面でも、今いる人材の力を活かす場面でも、手間を減らしてくれる道具になります。まずは身近な業務から試してみてはいかがでしょうか。
具体的な使い方などご相談がありましたら、どうぞお気軽に弊社担当者までご連絡ください。
人手不足に効く「採る工夫」と「回す工夫」
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