AMAYA PARTNERS

AP通信

「利益から考える経営計画」のすすめ

 経営計画を立てる際、「まずは目標売上をいくらにするか」から考え始めることも多いかもしれません。ただ、会社の未来をより確かなものにし、無理なく成長を続けていくためには、「最終的にいくら利益を残したいのか」を先に考えてみることが大切です。

 必要な利益がはっきりすれば、そこから逆算して、どのくらいの売上が必要なのかが見えてきます。今回は、「利益から考える経営計画」の考え方を、実践しやすいステップでご紹介します。

1.【STEP1】目標とする「経常利益」を決める

 まずは「経常利益」を明確にします。経常利益は、日々の事業活動の成果を示す重要な指標であり、会社の将来を左右する“絶対条件”とも言えます。必要経常利益の決め方には、以下のような考え方があります。

 

・年間の長期借入金返済額から逆算する
・社員一人あたり100~200 万円を目安にする
・過去2~3 期が黒字なら、その推移から見込む
・赤字が続いている場合は、累積赤字を埋める金額を設定する

 

 必要な「経常利益」が見えたら、次に会社の将来像や投資計画も踏まえ、「目標経常利益」を決めていきます。会社の現状や将来像に合わせて、まず利益であるゴールを設定することが、計画全体の出発点となります。

2.【STEP2】利益から逆算して必要な売上を導く

 「目標経常利益」が決まったら、それを達成するための「目標売上」を逆算していきます。

 

1.「固定費」の見積もり
 まず「固定費」を見積もります。「固定費」は、人件費、家賃、減価償却費など、売上の増減にかかわらず必ず発生する費用です。見積もりにあたっては、予算に余裕を持たせ少し多めに見積もることをお勧めします。

 

 

2.「目標粗利益」の計算
「固定費」を見積もったら、「目標粗利益」を計算します。
「目標粗利益」は、「固定費」に「目標経常利益」を加算して求めます。
  目標粗利益 = 固定費+ 目標経常利益

 

 

3. 「粗利益率」の計算
 次に、「粗利益率」を求めます。「粗利益率」とは、通常、売上から直接かかる仕入や外注費を差し引いたあと、どのくらい利益が残るかを示す割合をいいます。

 

4. 「目標売上高」の計算
 最後に、「目標粗利益」「粗利益率」を使い、下記の通り「目標売上高」を計算します。

       目標粗利益
目標売上高 =————————

       粗利益率

(例)「固定費」3,000 万円、「目標経常利益」1,000 万円、「粗利益率」40%の場合
   「目標粗利益」:4,000 万円 = 3,000 万円 + 1,000 万円
   「目標売上高」:1 億円 = 4,000 万円 / 40%

3.まとめ

 以上のとおり、利益から目標売上を逆算して組み立てることで、根拠に基づいた「目標売上高」を設定することができ、実現可能な経営計画を立てることができます。また、金融機関への説明もスムーズに行うことができます。
 詳細な計算方法や、経営計画の策定についてご相談がありましたら、どうぞお気軽に弊社担当者までご連絡ください。私たちは、社長の「数字の見える経営」を全力でサポートいたします。